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私は愛知県豊橋市出身で、小学校６年生から高校１年生の終わりまでという人生の中で最も多感な時期を、沖縄県那覇市で過ごしました。
そのためか政治への関心が強く、戦争と平和・国家と国民というようなことが常に頭から離れない、非常に生きづらい（笑）大人へと成長いたしました。

そんな私が政治家を志すのはある意味必然であり、パリテ・アカデミーに出会ったのは、実際に立候補するための準備期間として勉強会や政治塾などに本格的に参加している時期でした。

人生は宝探しのようなものだと言われますが、私にとってはパリテ・アカデミーでの出会いは宝の山であり、パリテ・アカデミーなくしてこのたびの新宿区議選での当選はあり得ませんでした。

先ず、レズビアンのアクティヴィスト・Mさんとの出会い！
トランスジェンダー行政書士として活動し、LGBT研修・講演など多数受任している身でありながら、LGBT人権団体との交流がほとんどなく、LGBT関連のデモやパレードやイベントなどに参加する機会もほとんどなかったのですが、彼女が誘ってくれたり教えてくれたりしたことで参加する機会が増え、また積極的に仲間を紹介してくれるので人脈がどんどん広がって行きました。
生きづらさや苦しみを抱える当事者の生の声を聴けるようになったことで、視野もまたぐんと広がりました。
“LGBTは生産性がない”で有名になった杉田水脈氏への抗議行動に参加し、ニュースで取り上げられて話題になったのも彼女が誘ってくれたおかげです。

また、授業の一環で希望者が政策スピーチを行うという機会があり、しっかり準備して張り切って参加したところ、思いがけず担当講師から参加資格無しとされてしまったということがありました。課題は自分の住む地域の地方自治体選挙における政策としたのに、あなたは国政選挙における政策を話しているからということでした。
講師の意図を理解していなかった私が悪いので大人しく引き下がっていたところ、ある参加者が大きな声でこう言ってくれました。
「かれんさん、やろうよ！」
講師の顔を伺うと笑顔でうなずいて下さり、スピーチを行うことが認められました。急遽自身の住む新宿区における政策に切り替えてスピーチをしたところ、私と新宿区という組み合わせに親和性が高かったのか、なんと、見事優勝！

スピーチ中も不思議とスラスラと言葉が溢れ出し、それまで国のことばかり考えていたけれど、地方自治の現場から国政に影響力を与えて行くというやり方もあるのだなぁと、そんな感覚に包まれました。
この感覚を得た効果は計り知れず、「かれんさん、やろうよ！」と声を上げてくれたHさんには心から感謝しております。

面白いもので、この感覚を得た頃に、なんと私が暮らす新宿区で、あらゆるデモを規制することにつながりかねない政策が取られることとなったのです。

自分が暮らす街でおかしなことが行われるのに声を上げずに何が国政だ！
と、新宿区議会議員選挙への出馬を考えるようになりました。

すると今度は、パリテ・アカデミーで夏合宿が行われることとなりました。
三人の相部屋だったのですが、一人はなんと！私が大好きな国会議員の秘書・Yさん。合宿後に議員本人を紹介してくれて、その議員の方が私をとても気にかけて下さるようになって。新宿での街頭演説に登壇させて下さったり、様々な方をご紹介して下さったり、イベントにお声掛けくださったり。夢のようではありませんか？
Yさん自身も積極的に様々な方をご紹介してくれて、今現在も何かとお力添えを頂いております。

相部屋のもう一人が、国外から参加していた才媛のEさん。
私が政治団体を設立するとすぐに過分な寄付をしてくれたり、初めての街頭演説に駆けつけてくれたり、新宿区内でポスターを貼らせてくれるお店を紹介してくれたりと、何かと力を貸してくれました。
彼女が山本太郎参議院議員のボランティアをしようと思うという話をしてくれたからこそ山本参議院議員に会いに行こうという行動に繫がり、それがご縁で選挙時に応援演説に３度も来て頂くというご縁に繫がりました。
山本参議院議員の演説や有権者への対応を３度も間近で拝見したことで私の選挙姿勢が大きく変わり、当選をグッと引き寄せたように思います。

この奇跡の部屋割りをしてくれたパリテ・アカデミーに、深く深く感謝申し上げます。

勿論合宿の内容自体も素晴らしく、出馬への様々なノウハウを伝授して頂きました。最終日にはチーム別の選挙プレゼン大会があり、私たちのチームは見事優勝！
そのときチームメンバーが作成してくれたポスターが大好評で、後の実際の選挙ポスターの土台となりました。このポスターがこれまた大好評で、当選に大きく貢献してくれているものと推察されます。

あ！こんなこともありました。
卒業後に、女性議員を増やそうという別の団体の集会にパリテ卒業生だからということでお招き頂き、パリテ卒業生だからということで良席に座らせて頂くことが出来ました。おかげさまで目立つことが出来たためにメディアから取材され、ニュースで大きく取り上げて頂きました。その結果、しばらく連絡が取れていなかった大好きな方から連絡が来て、選挙時にはご家族揃って甚大なご協力をして下さいました。

このようにパリテ・アカデミーに参加して得られたことは数限りなく頭に浮かんでくるのですが、一言に集約すると『出会い』ということになりますでしょうか。

パリテでの出会い、そこから現在進行形で無限に広がり続けるご縁の数々。
それなくして当選はあり得なかったし、これからも強力に私を支え続けてくれるものと確信しております。

お粗末様ですが、ご参考までに。
新宿区議会議員 よだかれん

去年の4月 一体誰が 「喜成清恵が金沢市議会議員に立候補する」なんて予想したでしょうか？

そのことに一番ビックリしているのは、私自身であります。

きっかけは、昨年の「妊婦加算」「未婚の一人親税制優遇の延期」の問題。私の二人娘がまさに各当事者でした。

この国は、なぜ子育てを頑張ろうとしている者に寄り添っていないのか、少子化対策と称しての政策が効果を出さないのは、なぜなのか気づかない！私達女性をどれだけ疎外すれば気が済むのかと怒りが爆発して、私は立候補を決意しました。そして決して楽な道のりではありませんでしたが、モーゼの「十戒」がごとく、当選までの道へは、運命に導かれたがごとくたどり着いたというのが今の私の感覚です。

しかし、振り返るに色んな種が蒔かれていました。

私は、２年前に友人の選挙を手伝ったり、こども食堂の運営を始めたり、「パリテ」に出会い、金沢でも女性議員を増やす為の女性塾を開催するために昨年夏のパリテアカデミーの夏合宿に参加。

夏合宿では、「当選」という二文字を手にする為に候補者のみならず、いかにチームとして戦略を立てるのかを明確化し、インプット作業後、間髪入れずにアウトプット作業。これを繰り返し繰り返し叩き込む。そして相手を批判するのではなく、評価をする。その結果、私にとって夏合宿は、大きな学びと大切な恩師そして友を得ました。そして、立候補を表明した途端、今までバラバラに撒かれていた種が、何故か一斉に花が咲き今回の当選というスタートラインに立てました。

当選はスタートラインです。パリテ化を実現し如何に声無き声をすくい上げるのかが私の使命です。

そして、それを拡大してくださるのが今この文章を最後まで読んでくださった 貴女です。

次は貴女の出番です！一緒に議会の半分を女性にしましょう！

石川県金沢市 喜成清恵

私がパリテ・アカデミーで得たことを3つあげるとしたら大きく以下です。
① 女性の政治参画の必要性と現在置かれている環境
② 戦略的ノウハウ
③ 人脈（女性同士の輪の広がりとつながり）

準備期間1月1日から3か月と短い期間で、さらに佐伯かずみのボランティアの方々は政治活動/7選挙活動初心者ばかり。候補者をどう売り込み、チームで進めていくかについて②からヒントを得て、適材適所で、チーム佐伯色を出して臨むことができ、それが結果チームさえき力を高めることにもつながったと思います。

パリテ・アカデミーの数度にわたる講座に参加し③でも書いたように人脈がひろがり直接会ってアドバイスをもらったり、多くの勇気づけの言葉をもらい、落ち込んだり、不安だったりした時にはとても助かりました。どうしてもそういう気分の波が候補者の中にはあるなと実感しました。

政治分野における男女共同参画推進法ができ、女性の候補者を増やそうという機運が高まっている今回ですが、政治・選挙活動をしていて、従来の男性中心型社会がやっていた活動をそのまま、女性候補者にもあてはめられることで、特に子育てをしながらの女性には選挙にでることにハードルが高いと感じました。朝の駅立ちには、シッターさんを雇い、保育園への登園を頼み、帰宅後は子供の世話をしながら煩雑な選挙の書類を書きます。女性が立候補するなら、女性のみならず多様な視点の方がでるのであれば、誰もがでやすい環境を作っていかなくてはいけないと思います。

また、パリテ・アカデミーでは、政治家を目指したいけれど、なんら基盤や地盤をもたない方も多くいらっしゃいます。そんな市民に近い身近な彼女たち、なんだかおかしい、これは変えていかなくてはと、思っている方に政治の分野にでてきていただいて、市民の暮らしや生活に密着した制度づくりまちづくりを進めていってほしいと私は感じています。そのためには、地盤や基盤がなくても、応援隊がすぐにやってきて、選挙ができるサポート体制、チームとしての支援も必要だと感じました。

世の中はどんどん変わっていきます。金太郎あめの時代はすでに終わっています。年号も平成から令和へと変わり、社会の新しいカタチ、政治の新しいカタチへと手を携えて作っていくこともこれからの私の仕事の一つだと感じています。

佐伯加寿美